普遍的なアイテムを改めて見つめ直し、ミニマルなデザインとパターンワークを駆使して再構築したショートブルゾン。

スウィングトップのようなどこか懐かしいデザインモチーフと、汎用性の高い一重の仕様が好みで、今シーズン個人的に楽しみにているアイテムの一つです。

本日は素材や加工を新たに、昨シーズンから継続してリリースとなるこちらのブルゾンのご紹介です。

素材にはURUではこれまであまり使用することがなかったコットンバックサテンを採用。

その名の通り本来光沢のあるサテン地を敢えて裏使いしたどちらかというとタフでカジュアルな素材ですが、今回は仕上げにストーンバイオ加工を施し、適度なフェード感と硬さを抑えた柔らかい自然なタッチに仕上げました。

ブルゾンとしては小ぶりのファスナーや、首元のチンストラップ、適度な高さに配したフロントポケットなど、必要最低限のディテールで構成した静かなデザインは今回も継続。

こうしてミニマルに仕上げることにより、素材感や加工の空気感を際立たせています。

そして最大の特徴は曲線の綺麗な丸みのある独特なフォルム。

後ろ身頃のパターンワークや、平ゴムを配した伸縮性のある裾や袖の処理、運動量を考慮して採用したダーツなど、全体的に丸みのある柔らかくて新鮮な印象に仕上げたフォルムがやはりこのブルゾンの魅力ではないでしょうか。

そもそも服は直線に縫われるものですが、そこに微妙なニュアンスの丸みを加えることによってURUならではの柔らかい形が表現され、それはどことなく私に安心感を与えてくれます。

家の中でも丸い木のスツールがポツンとあればなんだか落ち着くし、街中にあるマンホールも直線的な建物が並ぶ景観の中でバランスの良い適度なリズムを作ってくれている。

実用性を突き詰めた中で生まれる柔らかさとはどんなものであれ私にとって心地の良いものなのかもしれません。

今回も試行錯誤を経て辿り着いた唯一無二の形。
アトリエのハンガーラックに吊るされた何体ものトワルの風景がその完成度の高さを物語っていました。

是非店頭にてご覧ください。

Item : 25FCB01 Cotton backsatin - Zip up blouson