Riders Vest

Sep 06, 2023

ブランドがスタートした2012年頃。
秋冬シーズンに定期的にリリースしていたのが革のライダースJKTでした。

ノーカラーでフロントはシングルのスッキリとした佇まい。
ライニングには中綿のキルトを配した保温力のある仕様。
そしてNAVYを基本カラーに、シーズンによってGREENやPINKなど、レザーではなかなか味合うことのないカラー展開に毎シーズンワクワクしていたのを覚えています。

このレザーのJKTにキュプラのパンツを合わせるというのが初期の我々の定番スタイルの一つでもありました。

今回ご紹介するのはそんな個人的にも思い入れのあるレザーライダースアイテムです。

当時は袖有りの所謂革ジャンとしてリリースしていましたが、今回はベストタイプ。
黒の表革にフロントはダブルの仕様などあの当時のものと印象は違いますが、ラインニングに毛足の長いファーを搭載するあたりはやはりURUを感じるデザインではないでしょうか。

シルエットはややコンパクトなサイズ設定に仕上げておりますが、合わせるインナーのボリュームを選ばない深さのあるアームホールも着用の度に嬉しさを感じる細かなポイントです。

また今回は原皮の選定に改めてこだわり、きめの細かい革を選ぶのはもちろん、アニリン仕上げという革本来の柔らかさを引き立たせた加工も施しております。

やはり革のアイテムというのは新しい季節の到来を感じさせてくれる特別な要素があるように感じます。

残念ながらあの頃履いていたキュプラのパンツはもう手元にはありませんが、今年は何を合わせようかと思考を巡らすのも楽しいひととき。

私の中でじわじわと秋冬シーズンが始まりました。